数百万ドルクラスの機器の稼働を簡単なフィールドサービスで維持

農業用トラクタや建設機器など、過酷な環境下での使用に耐える機械装置は、購入・使用・保守にかなりの金額がかかります。事業者は、時に数百万ドルの機器を使って、建設作業や鉱山掘削、耕作などの極めて重要な作業を行います。消防やレスキューなどの場合は、人命や安全がかかっています。

予期せぬダウンタイムは、事業者にとっても修理スタッフにとっても悩みの種となります。交通アクセスに不便な立地で作業をしている場合、修理のために機器を返送するなど論外です。通常、事業者は現場での修理を依頼することを余儀なくされ、作業の遅延や追加コストが発生することになります。このコストには、利益損失、機器やスタッフの生産性低下、出張修理コスト、機械部品に関するコストなどが含まれます。

たとえば電設業界の場合、機器の稼働率が 60% ほどまで落ち込むこともあり、事業収益の面で大きな痛手を被る可能性があります。作業員が機器の稼働率を1% 上げるだけで、2.75% の利益率増加を実現できます。

過酷な環境下での稼働に耐える機器や車両に使われるコネクタは小型ながら頑丈で、電線対電線接続用途や電線対基板接続用途、センサ、照明、ゲージ、アクチュエータ、スイッチ、ソレノイドなど、さまざまな電力供給接続用途に対応します。ここではTE Connectivity (TE) の DEUTSCH コネクタが機器の稼働時間最大化にいかに貢献できるかをご紹介します。

信頼性: DEUTSCH コネクタは信頼性に優れており、機械にとって過酷な環境で数千時間にわたって稼働させても、卓越した性能を提供します。40 年以上も前から販売されているこれらの製品は、世界中であらゆるタイプの機器に採用されています。

DEUTSCH DT 製品は、TE が提供するコネクタ ポートフォリオの全アイテムに使える、スタンダードで使いやすい端子取り外し工具を使って、簡単に整備できます。DT コネクタに設けられたインタフェース シールは、ハウジングには固定されていない交換可能タイプです。そのため、DEUTSCH コネクタ シールは交換可能であり、ユニット全体の交換が必要で時間も費用もかさみがちな他社製コネクタに比べて、より低いコストで迅速に修理できます。 

DEUTSCH HDP /DT 製品には、標準工具を使用してピン・ソケット端子を圧着し、信頼性の高い防塵防水対応の接続部を実現できる定評ある DEUTSCH ブランド共通の端子システムが採用されています。これによって従来よりも修理手順の習熟が簡単になり、スタッフはあらゆる機器の端子を一貫した方法で簡単に修理できるようになります。 

DEUTSCH HDP 製品は、素早い嵌合及び抜去がが可能なバヨネット構造を採用。また、DT 製品はしっかり掴めるグリップラッチを備えています。どちらも工場や現場で簡単に取り付けできます。

DEUTSCH 製品は、激しい振動が発生する過酷な環境条件において、長期間にわたって信頼性の高い接続を提供するよう設計されています。万が一、コネクタやシールが劣化した場合も修理は簡単です。TE が提供する現場用サービスツールや技術用途に関する文書を利用することにより、MRO スタッフは破損した配線や端子を自力で修理したり、さらには新しい端子を取り付けて機器を復活させることも可能になります。取扱説明文書には圧着手順や取り付け手順が分かりやすく記載されているため、専門技術者の到着を待つ必要はありません。