MIL-DTL 38999 特殊コネクタ

製品詳細

独自の課題に応える特殊なソリューション

お客様のほとんどは標準の MIL-DTL-38999 コネクタを購入しますが、約 30% は 38999 特殊製品として知られる修正された 38999 ソリューションを必要としています。さまざまなタイプの 38999 特殊製品 (拡張製品、他の派生製品) を理解すると、適切なソリューションを迅速に選択することができます。

D38999 特殊製品にはいくつかのオプションが利用できますが、そのうち 2 つのタイプが傑出しています。 1 つ目のタイプは、アルミニウム ニッケル青銅 MIL-DTL-38999 コネクタです。アルミニウム ニッケル青銅特殊製品は、ミリタリ地上車両や一部の艦船用途などの航空宇宙や防御の用途で人気があります。従来の 38999 は各種めっきオプションを備えたアルミニウムで作られており、プラスチック複合材や高温に耐えるステンレス鋼素子なども含まれますが、アルミニウム ニッケル青銅 38999 特殊製品は非常に耐腐食性の高い材料 (ステンレス鋼と同等以上) で作られ、アルミニウムよりも大幅に優れた耐腐食性を実現するように設計されています。

 

2 つ目のタイプは、ハイブリッド 38999 シリーズ1.5 です。これは長年にわたって進化を続けてきたオプションです。38999 シリーズ 1.5 という仕様はありません。38999 シリーズ I のスクーププルーフ カップリング インタフェース長と 38999 シリーズ II の直径および取り付けサイズを使用する商用 38999 コネクタ ファミリのニックネームです。DEUTSCH 38999 コネクタ シリーズ I、III、IV が標準コネクタです。

 

当社の D38999 は、予期しない不具合を発生させずに運用する必要のある技術において信頼性を実現するように作成されています。すべての TE 38999 派生製品はミリタリ仕様規格に適合するように設計され、TE の制御するプロセスによって検証された派生製品です。長年にわたる使用実績によって信頼性が証明されています。これらの製品は多くの場合は商用オプションとして使用されますが、過酷な環境でも使用されています。 

 

当社の D38999 は、予期しない不具合を発生させずに運用する必要のある技術において信頼性を実現するように作成されています。

この 38999 特殊製品グループは、TE において急速に進化を続けています。 最初の 38999 特殊製品グループとは異なり、これらの派生製品は製品ラインに含まれていません。これらのコネクタは、標準製品に複数の修正を加えてエンジニアによる独自の接続課題の解決に役立つように設計されています。たとえば、最新の 38999 特殊製品の 1 つは高振動プラグ コネクタであり、標準の認証評価された D38999/26 プラグ コネクタよりも高い定格になっています。

 

この 38999 コネクタ グループは、単一のボックスに多くのコンポーネント (マイクロプロセッサ、ダイオード、抵抗器、熱管理システム、コンデンサ) を収容する必要があるシステムを設計するときに重要です。そのような場合に、入出力コネクタに必要な空間が足りなくなることはエンジニアとってまれなことではありません。この問題は標準 38999 コネクタでは解決できないことがわかります。必要なのは用途に合ったコネクタであり、既存の 38999 標準コネクタを改善、許容、または適合する製品です。

 

ボックスを制作する際の標準的なアプローチはボックス上にリセプタクルを取り付けることです。当社は、通常、圧着端子に当社の D38999 を供給します。これによって、据付業者は、ワイヤを端子、コネクタの後ろ、そして、通常ケーブル ハーネスに接続されたプラグのあるボックスの後ろに結線することができます。ケーブルは、航空機、地上車両、レーダー システムなどの中心的な用途に接続されます。

 

この種の用途では、多くの場合、サイズと重量を節約できる軽量小型なボックスが重要になります。それによって、航空機は燃料を節約してさらに高速で飛行できるようになり、長距離にわたって先端技術を兵士に提供できます。これを実現するには、エンジニアは、当社の標準 D38999 コネクタに付属の圧着端子を使用する代わりに、ボックスの後ろから延びるコネクタを取り除いてボックス内部のコネクタの背面にプリント基板を直接はんだ付けします。 D38999 特殊製品の当社のポートフォリオには、3 タイプの派生製品があります。PC テール コネクタ、38999 取り付けフランジ、一体型リア バンド プラットフォームです。

 

PC テール コネクタ

当社の PC テール コネクタ は、より軽量小型のボックスで使用できる D38999 ソリューションを求めるお客様に応える製品です。当社の PC テール コネクタは約 25 年前に普及した製品で、クリンプを使用する代わりに 38999 コネクタに PC テール端子を適合させるお客様の増加に合わせて毎年進化する設計を特徴とします。

38999 取り付けフランジ

お客様によっては、汎用的な 38999 コネクタを希望する場合もあります。そのようなお客様には、各種の取り付けフランジ オプションを提供しています。それには、取り付けフランジを前後に移動すること、三角形の取り付けフランジを作成すること、取り付け穴にねじ山を追加すること、標準サイズと異なるサイズの取り付けフランジを作成することも含まれています。お客様の要望はボックス内の空間によってさまざまなので、当社の製品はシェル/アウター ハウジングに簡単な修正を加える形で利用できるようになっています。

一体型リア バンド プラットフォーム

標準 D38999 コネクタの後端には、ねじアクセサリがあります。通常は、エンジニアは、端子を配線し、コネクタの後ろに据え付け、バックシェルに取り付けます。これはリア アダプタのように作動します。コネクタの後ろからワイヤをストレイン リリーフするバックシェルには何百ものタイプがあります。据付業者はバックシェルの後ろにジャケットの編組とケーブルを接地し、収縮ブーツを付けることもできます。

 

当社は、より軽量小型の 38999 に対する業界の需要に応えるために、この一体型リア バンド プラットフォームを開発しました。このソリューションは、コネクタの後ろのリア スレッドの代わりに、お客様がコネクタの後ろにケーブルの編組を直接結線できるコネクタ後端を提供します。たとえば、据付業者は、バックシェルを購入して標準コネクタ上に装着する代わりにケーブルの編組を付けることができます。これによって、コネクタを通してケーブルを接地することができ、用途に最適な性能が実現します。コネクタの後端にケーブルを直接接続することによって、据付業者は性能を少し改善させることができます。ケーブルが接地パックでコネクタに接触しているからです。これによって、バックシェルからの重量、バックシェルのコスト、バックシェルの利用にかかる時間をある程度削減できます。

設計課題が独特の場合は、TE エンジニアはフル カスタム 38999 コネクタを開発して要件範囲に対応することができます。 市場にはない要件に固有の設計で、かつ、38999 コネクタのミリタリ仕様規格を完全に使用しながら中程度よりも大きな変更が必要となる設計です。フル カスタム 38999 コネクタについてのお客様の要望は多くありません。主な理由は、この製品は市場で長く扱われており、これまでに繰り返されてきたカスタマイズのほとんどが派生製品に取り入れられているからです。

 

フル カスタム 38999 コネクタの 1 つの例として、20 年前に開発されたコネクタがあります。主に航空機から弾薬を発射する用途で使用される製品です。このコネクタは、他の丸型コネクタに加えて標準 38999 コネクタのミリタリ仕様の規準を使用し、過酷な環境で使用するときに高い信頼性を実現します。

 

フル カスタム コネクタは開発と製造に時間がかかるため、通常、お客様が設計プロセスの初期から関与し、十分な時間を確保して製品要件に対応します。開発スケジュールは設計や生産に必要となる機械加工の複雑さによって 4 か月から数年になります。

 

接続におけるパートナー

当社のエンジニアは、事実上の製品ラインとなった D38999 特殊製品を 25年以上にわたって開発してきました。当社は、日々お客様と緊密に連携して D38999 特殊製品の革新と技術の改善に努めています。当社の専用統合製品チームは、これらのプロジェクトを専門的にサポートし、お客様の要件を満たす 38999 特殊製品を作成するために機械とインフラストラクチャを割り当てています。