注目の製品: ポータブル用途向けの SMI 圧力センサ

カリフォルニア州ミルピタス。– 2020 年 5 月 28 日 – 接続およびセンサの分野で世界をリードする TE Connectivity (TE) は、最小設置面積の垂直ポート付き SMI SO-10 圧力センサ パッケージを開発し、本格的な生産に入りました。ハウジング内部の MEMS 圧力センサは TE 独自のシリコン技術プラットフォームに基づくものであり、先進の 信号調整 IC を組み合わせることで完全な圧力キャリブレーションと温度補償済み出力を実現します。2.5 ～ 30 PSI のゲージ圧力範囲、デジタル (I²C) またはデュアル出力 (デジタルおよび増幅されたアナログ) 信号、±1% FS 精度に対応し、コンパクトな設計によってシステム レベルでより小型な設計が可能になり、医療から HVAC までさまざまな用途に利用できます。

圧力センサ ハウジングは標準のサーフェス マウント技術に基づいており、わかりやすい PCB 設計とアセンブリを実現する JEDEC 対応 SO-10 設置面積を特徴とします。この SO-10 パッケージ (幅 9 mm、長さ 3.8 mm) は標準的な JEDEC SO-16 パッケージと比較して半分未満のボディ サイズで、信頼の TE センサ技術と最小限の設置面積を兼備しています。堅牢なユニボディ設計なので漏洩の心配はありません。SO-10 パッケージは背面のダイ加圧によって媒体互換性を実現しており、統合がさらに容易になっています。電子部品が圧力媒体から隔離されているため、特定の過酷な媒体環境でもセンサを使用できます。標準的なプリント基板に直接取り付けることができます。取り付け方向は自由なのでアセンブリが簡単です。

「多くのポータブル デバイスやハンドヘルド デバイスにおいて面積は重要な要素です。SO-10 圧力センサ パッケージは性能を損なうことなく軽量設計を実現できます」と、TE の SMI 圧力センサ ソリューション担当 Product Manager、Mike Klitzke は説明します。「産業空間には小型化のトレンドがあります。機器の寸法を小さくして設計の柔軟性を高めることが求められています。同様のトレンドは医療空間にも見られます。すなわち、コンポーネントのサイズが最小限になることで小型のポータブル デバイスが実現し、生活の質を高めて患者が自由に動くことができるようになります。その好例は、当社のお客様、3B Medical です。同社の新世代在宅酸素療養デバイスは 3 つの最小設置面積 SMI ソリューションを利用しています」

「SMI 圧力センサは、医療装置空間において信頼性の高い革新的なソリューションで知られています。当社のポータブル酸素濃縮器を使用すると、かさばる機器を使わずに呼吸補助を受けながら移動することができます。 TE の部品のような最小限の大きさのコンポーネントはコンパクトな設計に重要です」と、3B Medical の CEO、Alex Lucio は語っています。「また、SMI 圧力センサ ソリューションを選んだ大きな理由には、サンプルに対する反応と優れたカスタマー サービスがありました」

3B Medical は、呼吸装置の革新的メーカです。

「当社製品の多くは SMI 圧力センサを利用しています。Aer X ポータブル酸素濃縮器を設計するうえでの当社の目標は、小型軽量化と設置面積の縮小を進めながら呼吸器イベントの先進的な検知機能を組み込むことです。TE は、当社の厳しいコスト要件を満たす先進ソリューションを提供してくれました」と、Lucio は述べています。