パワーの "Wave" を活用

より高い電力要件に対処するように設計された Wave 圧着は、汎用性とフレキシビリティに富んでいます。曲げることでほぼすべての狭い空間に通すことができるので、PCB からケーブルやバス バーへの移行に対応して、システム内の電力供給を行うのに最適です。Wave 圧着という製品名は、前加工したケーブルの接触部分を結線する際に、フラット ケーブル導体に複数の "波形形状" が形成されることに由来します。Wave 圧着相互接続ファミリは、ミッドレンジ システムの電源と配電接続に高い技術的付加価値のあるソリューションを提供します。フラット ケーブルの表面積は同等の円形ワイヤの 2 倍になるため、所定の電流を流した導線の使用温度が対流熱フローによって低下し、許容電流が増加します。

製品の特長

Wave 圧着
  • フラット ケーブルの結線には被覆除去が不要。
  • 信頼性の高い低抵抗の気密接続インタフェースを提供。
  • 分離可能なインタフェースに、ポジティブ ロック、極性、端子シュラウドを装備。
  • 放熱性の向上により、許容電流の増加や使用温度の低下を実現。
  • 低誘導子で大容量の配電。 
  • 実装の柔軟性。
  • 銅の量が少ないため、定格電流 1 アンペアあたりの軽量化とコスト削減を実現。 
  • 完全なタッチセーフ。
Wave 圧着接続
多様な Wave 圧着インタフェースが用意されているので、銅製フラット ケーブルは、配電向けに汎用性と革新性に優れ、コスト効率が高いソリューションとなっています。

波形の理由:

Wave 圧着

この製品ラインの最もユニークな特長は、波形圧着そのものです。この圧着は軟質銅プロフィール プレートの間に挟まった硬質銅トランジションで構成されているので、前加工したケーブル端部を強制的に接続します。その結果、ケーブルの端部がせん断されるため、結線インタフェースの面積が、ケーブル断面そのものよりも大きくなります。高い信頼性を発揮するひし形のくぼみが各波に広がり、エネルギーを保持した圧着を形成します。これは機械的に安定した低抵抗の気密接続インタフェースになり、ケーブルの被覆除去も不要です。
結線時にアプリケーション ツーリングでせん断を行うことによって、複数の「波」が作成されます。複数のストリップが上下方向に交互に作成され、せん断された端部が露出して、圧着インタフェースになります。これによって伝導性のある表面積がケーブル断面の 150% に増加します。 

Wave
せん断されたケーブルの「波形」のエッジが銅のインサートと接触します。
Wave での結線。
結線の寿命が続く間、抵抗の変化はわずか 20 μ オームと予想されます。