夜のグラスゴー橋

ケース スタディ

電力ケーブル技術を最新化する

TE Connectivity (TE) のエンジニアリング チームは、電力会社の SP Energy Networks からの依頼で老朽化した紙ケーブルのためのカスタム エンドツーエンド ソリューションを短期間で設計し、同社の配電ネットワークに残存するガス圧縮ケーブル資産の必要性を取り除く計画に協力しました。

グラスゴーでは 50 年以上前から、電力供給のために PILC (Paper Insulated Lead Covered) ケーブル (275 kV ガス圧縮ケーブルを含む) を定期的に敷設してきました。

課題

配電ネットワークにおける電力供給の安全性を確保するため、SP Energy Networks は、障害修復や逸脱検知用の新しいシステムを導入することで資産の信頼性を高める戦略的な投資計画を開始しました。このイニシアチブには、いまだに配電ネットワークのインターコネクタとして機能している脱ガスされた 275 kV ケーブルを除去することが含まれていました。
 

SP Energy Networks は TE の専門家と協力して、最新のポリマ ケーブルを旧式の紙ケーブルに接続する革新的かつ完全個別対応のケーブル ジョイント ソリューションを 3 か月で設計することを決断しました。

50 年前の PILC 油紙ケーブルの例。
50 年前の PILC 油紙ケーブルの例。
TE の Raychem 熱収縮チューブ WCSM、HV コネクタ。
TE の Raychem 熱収縮チューブ WCSM、HV コネクタ。
試験を実施した TE のラボの洞察力。
試験を実施した TE のラボの洞察力。

3

特注ケーブル ジョイントの設計、試験、納入とケーブル敷設チームのトレーニングに要した月数。

60+

ケーブル付属品の設計に携わってきた経験年数。

ソリューション

SP Energy Networks は TE の経験豊富なエンジニアに、PILC ケーブルと新たに敷設するポリマ ケーブルとの移行部に使用できるジョイントを設計するよう求め、評価用に 4 m のサンプルをチームに提供しました。サンプル ケーブルの定格は 275 kV でしたが、すでに脱ガスされており、定格は 33 kV に下がっていました。しかし、物理的寸法とサイズは 275 kV ケーブルと同じでした。TE のエンジニアはこのサンプルを設計作業の土台として使用しました。

 

  • TE の製品スイートとエンジニアリングの専門知識の活用

この究極のソリューションを実現できた理由は、TE のエンジニアリング チームの専門知識だけでなく、TE の広範な製品群にもありました。減定格された 275 kV PILC ケーブルから標準の 630 mm² ポリマ ケーブルに移行する特注のジョイントを製作するために、TE の製品スイートがフル活用されました。これには、TE の Raychem 熱収縮チューブ WCSM、高電圧コネクタ、72 kV スリーブ、接地機器、プラスチック成形品が含まれていました。

 

 

  • 広範な試験

新しいケーブル ジョイントの設計が完了した後、TE のエンジニアは SP Energy Networks のエンジニアおよびケーブル敷設チームと協力してジョイントを評価・検証するとともに、信頼性確保のために TE のラボで広範な試験を実施しました。ジョイントはすべての試験に無事合格し、詳細な試験報告書が SP Energy Networks に提出されました。



  • 設置トレーニング

新しいケーブル ジョイントの導入を円滑化し、設置ミスによる停電を避けるため、TE のエンジニアは詳細な設置手順書を作成しました。さらに、ケーブル接合作業の指導者に対するトレーニングを実施して作業方法を示し、SP Energy Networks によるトレーニング イベントに出席してさらなるサポートを提供しました。将来の停電のリスクに迅速に対処できるようにするため、計 25 個の特注ケーブル ジョイントが発注されました。

 

グラスゴーの風景
TE Connectivity は素晴らしいサポートとカスタマー サービスを提供してくれました。TE のエンジニアリング チームは、最新の技術とコンポーネントを利用して、新しいポリマ ケーブルを旧式の紙ケーブルに接続するカスタム ソリューションを短期間で開発しました。また、設置トレーニングを実施してくれたおかげで、ケーブル ジョイントを円滑に導入できました。
Clark Sherry 氏,
SP Energy Networks の Senior Standards and Policy Engineer

結果

TE は SP Energy Networks に、障害修復のための完全な個別対応ソリューションを非常に短期間で提供できました。新しいケーブル ジョイントの設計、試験、製造に要した期間はわずか 3 か月でした。これには、設置ミスのリスクの低減を目的としたケーブル敷設チームに対するトレーニングも含まれています。このプロジェクトの結果、SP Energy Networks は、275 kV ガス圧縮ケーブルによる停電が発生した場合に迅速に対処できるようになり、配電システムの安定性とグラスゴーへの電力供給の安全性が確保されました。

このプロジェクトにより、TE はトータル ソリューションを提供することで、最新のポリマ ケーブルを老朽化した紙絶縁ケーブルに接続できることを実証しました。