インダストリアル IoT

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インダストリアル IoT (IIoT) センサの成長

TE Connectivity (TE) Sensor Solutions 部門 Greg Montrose とのインタビュー

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この記事は、『Electronics Maker』誌 2019 年 6 月 5 日号に掲載されたものです。

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TE Connectivity のセンサ事業と製造している製品についてお聞かせください。

テクノロジーの世界的リーダーである TE Connectivity (TE) は、今日のより密接につながる世界に不可欠なセンサとコネクティビティを提供しています。実際、当社は世界最大級のセンサ企業として認められています。TE のセンサは、次世代のデータ主導型技術において必要不可欠です。自動車、産業、医療、生活家電、航空宇宙および防衛、産業・商業輸送分野の幅広い用途にわたる専門知識を携え、当社はメーカおよび設計エンジニアと密接な協力を図っています。TE は、増大する需要、トレンド、市場のニーズを満たすソリューションを実現します。

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自動化用途におけるセンサの役割について教えてください。

センサにより、さまざまな特性を測定し、その測定値を信号に変換して処理することができます。これにより、システムに対する理解を深め、自動化と効率性を高めることができます。たとえば、Industry 4.0 のトレンドが業界の主流となり、効率性、生産性、利益性を向上させるために、製造現場においてロボットやオートメーション、制御システムを利用する工場が増えています。産業ロボットの自動化へのニーズが高まる中で、センシング技術はこれからもデータ収集のための基盤となり、製造現場を密接につながる、コスト効率に優れた、信頼できる施設へと変えていくでしょう。TE Connectivity (TE) では、高精度の測定を可能にする荷重・温度・圧力・位置センサを豊富に取り揃え、予防保全用システム コンポーネントの正確な動作制御と確実な監視を実現します。

センサのスマート ファクトリ

IIoT スマートファクトリ

TE のセンサは、急成長を遂げる IIoT (インダストリアル IoT) を構成する必要不可欠な要素として、産業の種類を問わず、非常に多くの用途で活躍しています。密接につながるスマート ファクトリの仮想ツアーを起動して、その一例をご覧ください。

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TE Connectivity センサ製品の主な用途は何ですか。

TE Connectivity のセンサ製品のラインナップは、測定可能な特性の数 (圧力・温度・湿度・振動・位置・荷重など) とそれぞれの特性に使われる技術の深度が多岐にわたります。これにより、幅広いさまざまなセンサの用途が実現します。これらの用途には、医療機器、産業システム、自動車・商用車、家電製品などが含まれます。

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TE のセンサ事業おけるビジネス インテリジェンスについて教えてください。

TE では、標準構成および製品プラットフォームの幅広いラインナップを取り揃えているほか、お客様固有のニーズに技術を適用する、設計に関する専門知識の提供にも特化しています。

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センサが IoT を可能にする方法についてお伺いします。また、この分野における革新とは何ですか?

他の業界と同様に、センサは、より多くの情報に基づいた意思決定のためのデータを提供することによって、IoT を実現します。TE Connectivity (TE) では、デジタル出力信号、複数のセンサ出力、低電流消費のセンサを製造することにより、IoT 産業の未来を支援します。また、当社の製品ラインナップは、Bluetooth および LoRa 技術を搭載したワイヤレス通信および、当社からまもなく発売される IoT Mini Start ワイヤレス インタフェースに対応するために拡張されています。このモジュールにより、センシング要素・電子部品・通信インタフェース・ワイヤレス機能などを含む包括的なソリューションが実現します。これにより、お客様は、既存の固定配線式センサをセットアップと構成が最小限のワイヤレス センシング装置に変換することができます。より厳密に言えば、この接続されたデバイスを IIoT 用途で実験的に使用することにより、接続されたシステムを試験・評価できます。

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TE のセンサ製品は、異なる用途に応じてどのような違いがありますか?

当社センサの異なる用途に応じた違いは、お客様との協力の時点までさかのぼります。環境条件・インタフェース要件・測定対象の特性を理解することにより、標準オプションの独自の組み合わせまたはカスタム設計のどちらかが決まります。たとえば、ウェアラブル高度計センサに特殊被膜を塗布すると、防水定格を高めることができます。産業用途に特殊金属を選択すると、処理中の液体または気体の腐食性に対する耐性を高めることができます。

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ウェアラブル センサに対する市場の拡大、さらにこの部門の成長についてどうお考えですか。

いつでも、どこでもつながるコネクティビティへの期待は、ウェアラブル製品のニーズにつながります。ウェアラブル テクノロジーをはじめとするヘルスケアの主なトレンドは、センサのニーズを増大させています。その目的は、患者さんの様態をモニタするだけでなく、医療関係者がより多くの情報に基づいて意思決定できるように、集中型データ システムにリンクすることです。医療機器や装置、プローブの電子システムは、動作の制御、正確な診断、治療の基盤をセンサ信号に依存しています。これらのシステムは、より高度な機能性を含めるように進化しながら、信頼性を維持・向上させています。操作はますます直感的になり、リモート患者モニタリングに対応する可動性の高いつながる医療製品へと推し進められています。それと同時に、ヘルスケア業界は、患者さんの転帰を改善しながらより良くコスト管理できる方法を追及しています。病院の再入院率を低下するための装置から、遠隔地の患者さんに対応するコスト効率に優れたソリューションまで、センサが中心となってヘルスケアの力関係を変えています。

ウェアラブル センサ技術

TE がウェアラブル センサ技術を実現する方法についてご覧ください。

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最も大きく成長している TE センサ製品の用途は何ですか。

より密接につながるソリューションを重視する昨今のトレンドにより、インダストリアル IoT (IIoT) や Industry 4.0 分野には、非常に大きな成長の可能性があります。さまざまな TE センシング技術を利用して投資利益率 (ROI) を短期間で達成できるため、これらのファクトリ用途は、製造分野のお客様に膨大な生産力の可能性を生み出します。IIoT スマート ファクトリにより製造現場の先進化が進むと、TE Connectivity のセンサが提供するデータに基づいて動作するようになります。すでにこれらの技術を世界中の製造現場に統合し始めている世界最大級のメーカもあり、予知保全センシング技術によって生産性の向上と予定外のダウンタイムの回避を実現し、時間とコストを節約しています。

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今後 5 年間のセンサ事業の展望についてお聞かせください。

進歩の多くは段階的なものです。今後も、デジタル・ワイヤレス センシングのための小型化、性能および価格の軸に沿った進展が見られるでしょう。オンボードのセンサ機能を使用してデータを分析し、単なる「ビッグデータ」ではなく「重要なデータ」を送信するという、スマートなセンシングがますます重要になります。センサの普及とセンサの融合は、IoT のセキュリティが向上するにつれて加速し続け、重要なデータの送信をより安全にします。これにより遠隔操作機能が強化されます。その間に、コンシューマ デバイスへのセンサの適用によりコストが下がり、性能が改善されます。また、それは他の産業での採用へとつながり、以前はコスト面から非現実的だったアプリケーションへの道が拓かれます。技術的な観点では、ポリマのセンシングと光センサに基づく分光法の進化と同様に、ナノセンシングが真のブレークスルーへの有望な道筋となります。

  1. IoT センサ市場調査

TE Connectivity (TE) では、IoT 設計に関連するさまざまなトピックについて、エンジニアを対象とした調査を行いました。その結果、主にコンシューマ向け IoT、インダストリアル IoT、自動車向け IoT に強い関心を持つ約 180 名の上級エンジニアから回答が寄せられました。この調査から、IoT の用途および設計方法に関する詳細、さらに分野を超えて存在する共通の課題が明らかになりました。