rloop ハイパーループ ポッド

TEのイノベーションが支える未来:チーム「rLoop」

2015年6月、未来のトランスポーテーション「ハイパーループ」構想のための試作品の開発が始まった。1200以上の応募から、rLoopチームだけがクラウドベースのバーチャルな社会人チームで、コンペティションの最終ラウンドへ進出し、栄誉あるデザイン・イノベーション賞を受賞したのである。

ハイパーループ構想とは?

非常に長い間、カリフォルニアでは政治家や実業家によってロサンゼルスとサンフランシスコを結ぶ超高速鉄道システムについて話し合われていた。その長い話し合いやコストや環境への影響、新しい鉄道網に必要なエネルギー要件に業を煮やしたイーロン・マスクは、奇想天外な新しいソリューションを提案した。それは"Fifth Mode"、つまり車や電車、飛行機、船に続く第5の交通機関を作り出すこと。彼はこれを「ハイパーループ」と名付けた。*1

この「ハイパーループ」構想はシンプルな考え方に基づいており、2つの都市を300マイルもの長距離の減圧されたチューブを建設し、チューブ内の圧力を0.001まで減圧することにより、空気抵抗をより低減し、"ポッド"が時速約1,200kmにまで加速しそれを維持することが可能になるというものだった。太陽光が全体のシステムの動力源となり、ロサンゼルスからサンフランシスコを30分で結ぶというものであった。*1, 2

革新を生み出す情熱に
チカラを
時速約1,200kmにまで加速 未知なる高速の世界へ,
イノベーションが支える未来 rloop 

コンペティションが全く新しいタイプのチームを創り出した

最初の発想はシンプルだったが、ものづくりに関しては簡単ではなかった。そのため、2015年の6月、SpaceXはオープン形式のコンペティションを発表した。それはインデペンデントおよび大学のエンジニアリングチームに対するものであり、ハイパーループのポッドを半分の大きさで設定するというものだった。この発表がされたから数時間後、オンラインコミュニティであるRedditに、コンペティションに参加するチームを作ろうという投稿がされた。知らない者同士が集まり、得意分野を活かして同じゴールへ向かっていこうという思いが頼りであった。これはエンジニアによる情熱と強い意志によるオープンなコラボレーションの実験の場であった。

 

こうして、世界で初めてのクラウドソーシングによるエンジニアチームが誕生した。それが『rLoop』である。rLoopチームはソーシャルメディアを通して成長していき、スラックやGoogleハングアウトなどのオンラインツールを使って日々コミュニケーションを取っていた。サブシステムのためのビジョンとコンセプトが組織の階層構造が無い中で出来上がり、組織のようなものがないことで何度もバージョンアップを繰り返し改善を重ねてきた。その結果、チームメンバーは14か国以上から集まった140名となった。それは世界を変えるテクノロジーに参加したいという欲求と、スペースXのハイパーループ・コンペティションの設計に参加したいという思いを持ったメンバーであった。

 

グローバルなテクノロジー・メーカーであるTE Connectivity(以下TE)は、rLoopチームへTEシリコンバリーキャンパスの中にある施設を提供しただけではなく、センサやコネクティビティソリューションなどのテクノロジーを提供し、20名以上のTEのエンジニアたちがアドバイザリーとして専門知識を伝えていった。TEはrLoopチームのスポンサーとして、新しいTravelの在り方を変えていくだけでなく、新しい働き方をも作り上げていこうとしている。

  1. TEのイノベーション : モビリティの未来を設計する

TE Connectivity は rLoop チームにセンサ、コネクタ、テクノロジーを提供することで、時速約1,200kmで疾走する未来のトランスポーテーションのイノベーションに貢献しています。(英語版ビデオ)

素晴らしい結果

スペースXのコンペティションは2017年1月27日~29日まで行われ、29チームの内たった3チームのみが減圧されたチューブの中を走らせることに成功した。rLoopチームはテスト走行では走らせることができなかったが、革新的なテクノロジーが認められ、スペースXイノベーションアワードを受賞した。コンペティションのジャッジはrLoopチームのポッドの複雑さと総合力、特にゼロから作り上げたバッテリーシステムを称えた。チームのコンペティションの模様は、本ページ下部のビデオ「Project Fifth Mode」をご覧ください。

rLoopビデオシリーズ : 第5の交通システムを立ち上げるプロジェクト

コンペまでの道のり

バーチャルなクラウドで集まっているチームで働くのはどんな感じなのか、ご紹介します。いったいどうやって時速1,200kmのポッドを作ろうとしていたのか?全5部に渡る映像ビデオをご覧ください。rLoopチームが作ったrPodのコンセプト作りからコンペティションに参加するまでの全てをお見せします。

チームを作り上げる

バーチャルなグローバルチーム

rLoopチームの初期メンバーは、オンラインコミュニティ"Reddit"を通して集まった、お互いを全く知らないけれど、高い志を持ったエンジニア達でした。それが誰もが想像しなかったほどにまで大きな力となったのです。

14か国から参加

SNSツールを使ったコミュニケーション

10万ドルものファンディングをクラウドから

rLoop team map

解説動画 : rPodの動く仕組みについて

  1. How It Works - rPod の技術

rLoopチームが創り出したrPodと呼ばれるポッド状の乗り物。そのrPodに散りばめられたTEの技術とは?ぜひビデオをご覧ください。

TE and TE Connectivity are trademarks.
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SpaceX and Hyperloop are trademarks.

1 Musk, E. (2013, August 12). Hyperloop-alpha. Retrieved January 2, 2017, from http://www.spacex.com/sites/spacex/files/hyperloop_alpha-20130812.pdf

 

2 De Chant, Tim (August 13, 2013). "Promise and Perils of Hyperloop and Other High-Speed Trains". PBS.org. Nova Next. Retrieved January 2, 2017.

 

3 Wattles, Jackie (June 15, 2015). "SpaceX to hold Hyperloop competition". CNN Money. CNN.

 

4 Baker, David R. (June 15, 2015). "Build your own hyperloop! SpaceX announces pod competition". San Francisco Chronicle.