TE の SubCom チームは、戦略的な対策によって 世界的地球環境負荷を削減しています。

グリーン ソリューション、スマートオペレーション

ときには、少し深く掘り下げて効率改善の新しい機会を探すだけで、エネルギー消費を削減する最善の解決策が見つかることもあります。

すべての人々が共有する最も重要な結びつきの 1 つは、地球との関係です。 この考えを原動力として、TE の従業員は、製品の製造プロセス、事業の運営、エンジニアリング ソリューション開発時のアプローチなどのさまざまな場面で、市場でのパフォーマンスを効率的に最適化する機会や、私たちが環境に及ぼす総体的な影響について責任を持って低減するための機会を特定、開発、ベンチマークし、評価しています。その一例が、当社の海底通信 (SubCom) 事業部が船団のパフォーマンスを経時的に監視するために策定した新しい船舶エネルギー管理計画です。この計画の目標は、8 隻の輸送船から成る SubCom の船団の環境パフォーマンスをコスト効率を高めながら向上させることにあります。 

10kMT

全輸送船の燃料消費の総削減量

+$10m

燃料費の節減総額

40kMT

SubCom 船団の温室効果ガス排出削減量

最初のステップは要件を明らかにすることでした。 この事前作業から、SubCom チームの削減戦略 – 全輸送船の総燃料消費量を 10,000 メートルトン (MT) (およそ 400 万ガロン) 以上、船団の温室効果ガス排出量を二酸化炭素 40,000 MT 分以上削減し、燃料費を 1,000 万米ドル以上節減する – が策定されました。 計画は 5 年前にスタートし、船団の燃料消費のベースラインの追跡を改善する取り組みや、燃料を節約するための業界ベスト プラクティスを確定する作業が始まりました。SubCom チームは、燃料消費を削減できたかどうかを判断するために船舶航行パラメーターを比較する指標を定義し、改善を測定しようとしました。環境パフォーマンスについては海上輸送のオーナーや事業者向けの国際安全管理コード (ISM コード) でおおまかに規定されていましたが、当時は燃料削減を達成するための業界基準やベンチマークはありませんでした。また、計画した燃料削減を比較評価できる類似した船舶運用も見つかりませんでした。

定期的な清掃によって前進抵抗や船体抵抗を低減します。
定期的な清掃によって前進抵抗や船体抵抗を低減することで、燃料効率を向上し、エンジン摩耗を最小限に抑えます。
重要な機会

初期展開段階には、SubCom のプロジェクト リーダーが中心となって環境パフォーマンス 基準の概略を定め、プロジェクトのエネルギー削減パラメーターを定義しました。それぞれの節減機会の達成量はそれ自体ではかなり小さいものでしたが、船団全体の運用で見ると、その集合的な結果は大きな影響を与える可能性を秘めていました。SubCom チームのエネルギー削減戦略は、以下の 4 つの重要な機会を中核としています。

  • 燃料消費率の監視
  • 海流を利用した航路の再計算
  • 運航計画の調整と航行パラメーターの確立による、より燃料効率の高い速度での船舶の航行
  • 船体やスクリューのアップグレードと念入りなメンテナンス (定期的な清掃による前進抵抗や船体抵抗の低減など) による燃料効率の向上とエンジン摩耗の低減

この戦略の実施による影響は – 場合によっては – 即時かつ大きなものでした。 太平洋の好適な海流を利用してグアム島からバルボアへの航路を再計算した結果、船舶の航行時間が 27 時間短縮されました。新しい航路は元の航路より距離が少し長かったにもかかわらず、海流に乗って船舶の航行速度が上がり、燃料消費も少なくなりました。これにより、温室効果ガス排出量が低下し、運航の節減額は合計で 27,000 ドルを超えました (燃料節減額はおよそ 16,000 米ドルで、これは低硫黄船舶用燃料の 1000 ドル/MT を基に算出されています)。 

さらなる効率の達成

さらなる効率を達成するため、チームは SubCom の船舶に以下のような改良を加えました。

  • 配備可能な状態を維持しながら船舶の電力消費量を低減する作業手順を策定
  • 使用頻度の低いスペースに動作感知器を設置し、継続的な照明が必要なスペースを LED ライトに交換 
  • ファン速度の遅い換気ダンパを空き部屋に設置することで、配電盤の負荷を下げ、使用中の部屋に十分な空気流を提供
  • スクリュー、船体、船舶装備を清掃・修理し、温かい海で静止と低速航行を繰り返す船舶のマリン グロスを最小限に抑えるよう特別に設計された防汚塗料を塗布
  • ディーゼルエンジンの監視を確立してエンジンの状態を正確に判断し、個々のシリンダを調整してバランスをとる機能を提供することで、滑らかで効率的なエンジン性能を確保するとともに、エンジンのメンテナンス コストを大幅に削減
  1. 環境の持続における卓越性の実現 (英語)

TE は、環境の持続に積極的に取り組んでいます。ここ数年の間に、当社は炭素排出量を約 25% 削減し、世界各地の当社の職場における安全性を向上させました。

この船舶パフォーマンス レベルを達成するうえで重要な役割を担っているのが、SubCom チームの船舶メンテナンスのアプローチです。 チームはエンジン アナライザを使用して運航中のエンジンの負荷やゲージの摩耗を監視します。これにより、修理箇所を特定し、燃料補給の頻度を減らして、船舶機械の不必要なオーバーホールを避けることができます。その結果、船舶の耐久範囲が広がり、エンジンの耐用期間が伸びました。これらの結果が達成された大きな要因は、すべての船舶要員がこの節約・保護の取り組みに積極的に貢献したことにありました。

TE の SubCom チームは 8 隻の輸送船から成る船団を運用しています。
TE は新しい船舶エネルギー管理計画を実施することで、8 隻の輸送船から成る船団の環境パフォーマンスを – コスト効率を高めながら – 向上させることに成功しました。

達成された結果

この取り組みを始めるとき、SubCom チームのリーダーはエネルギー消費を 10% 削減するという目標を設定しました。これは非常に野心的な目標であり、当時は達成不可能と考えられていました。適切なエンジニアリング原理を適用してデータに基づく改善を達成し、SubCom チーム特有の積極的な態度でこの取り組みを進めることにより、当初の目標を上回る成果が得られました。航路の最適化、新しい照明システムの設置、船体抵抗の最小化によって達成された小さな効率が寄り集まって、当初は達成不可能と思われていた目標を超える大きな結果をもたらしました。SubCom チームの経験は、ときには日常業務の小さな改善を探すことがエネルギー消費と運用コストの削減に至る最も効果的な手段となることを示しています。